主 原因 対義語
未来地図の用語の解説 記事詳細 (最終更新日:2020.6.10)この記事は『民主主義』についてのお話だよー!みらいちゃんのクラスで何かを決めるとき、「多数決」という方法をとることがあると思うんだけど。みんなの意見を出し合って、最終的には数の多いグループの方針を選ぼうというシステムだ。うーん。今のみらいちゃんの質問は、とてもいい疑問だね。民主主義の意味や仕組みだけでなく、問題点も含めて、一緒に見ていこうか。はーい!日本は民主主義国家と言われていますが「民主主義」という言葉の意味、きちんと理解して使えていますか?この記事では「民主主義」の意味や定義について紹介するだけでなく、民主主義の対義語や仕組み、抱えている問題点について解説していきます。目次民主主義について調べてみると、次のように説明されています。デモクラシーdemocracyの訳。demos(民衆)のkratia(支配)というギリシア語が語源。支配の権威が民衆に由来し,その意味で支配者と被支配者が同一であるという主義,あるいはその原則にたつ政治体制(民主制)。君主制,神政政治などと対照的。〈民衆の福祉のために〉という啓蒙君主制や民本主義も民主主義ではない。出典:つまり、民主主義とは政治体制の一形態を指します。民主主義では権威を特定の支配者に持たせるのではなく、男性・女性関係なく国民ひとりひとりが権威を持っていると考えます。また、政治的判断が必要な際には、民衆の意見を集約させて意思決定が行われます。現代においては、日本やアメリカなどの先進国が民主主義で政治体制を築いており、21世紀においてポピュラーな政治体制と言えます。民主主義では、多数派の民衆の意見を反映させるために、多数決で物事を決めます。多数決とは、ある議題に対してより賛成者の多い意見を採用する意思決定の方法です。日本では多数決の仕組みを政治に反映させるために、「間接民主主義(議会制民主主義)」いわゆる選挙が導入されています。また、選挙だけでなく国会においても多数決によって議決を行います。民主主義は民衆の意見を反映させて行う政治体制のことなので、民主主義の対義語は、民衆の意見を反映せずに行われる政治体制を指します。そして、民衆の意見を反映させずに行われる政治体制は大きく2つの政治体制に分けられます。1つ目は「独裁主義」「君主制」と呼ばれる政治体制で、1人の権力者によって政治的判断が行われます。2つ目は「全体主義」呼ばれる政治体制で、社会全体の利益を優先して意思決定が行われます。全体主義は一見すると民主主義のようにも見えますが、優先するのは民衆の声ではなく全体の利益なので、民主主義とは異なります。また、民主主義について語られる際に「資本主義」や「社会主義」「共産主義」などの言葉が出てくることがあります。これらは政治体制ではなく経済体制を示す言葉なので、そもそも違う分野の言葉になります。混同しないように注意しましょう。 日本の政治は「立法権」「司法権」「行政権」の3つの国家作用から成り立っています。それぞれが持つ力は以下の通りです。日本では民主主義を担保するために国家作用を3つに分立させています。どれか1つの機能が暴走したとしても、残り2つの機能が暴走を抑制する働きを用意されています。このような仕組みを『三権分立』と言います。日本では『三権分立』という仕組みで、国会・裁判所・内閣がそれぞれ役割を分けて持っているんだね。もし、3つの権力がひとつになっちゃったらどうなるんだろう?まさにやりたい放題になるね。最悪。ははは。控えめに言ってもそんな奴クズだよね♪人間という生き物は、権力を持つとやたら狂う傾向があるからね。そんなことを考えると、『三権分立』の大切さはわかりやすいんじゃないかな。じゃあ次は「民主主義の問題点」についてだね。アメリカや日本など多くの先進国で導入されている民主主義ですが、完璧な政治体制とは言い難く、現状もいくつかの問題を抱えています。民主主義で抱える問題点について、特に大きな問題をご紹介します。民主主義では多数決によって物事が決まります。そうすると、多数派が少数派の意見を抑圧したり、少数派の意見が政策から切り捨てられたりするケースが発生します。たとえば、ある法律に対して51人が賛成し49人が反対した場合、数で見ればほんの少しの差ですが、多数決を重んじる民主主義では49人の意見を切り捨てて51人の意見を優先することになります。ポピュリズムという用語をご存知でしょうか?ポピュリズムはwikipediaで次のように定義されています。 ポピュリズム(英: populism)とは、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆の支持のもとに、既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想、または政治姿勢のことである。<引用元:現代の日本に当てはめて言えば、投票権を持つ市民に気に入られるために、政治家が大衆の欲望や利益を煽るような発言をすることを指します。ポピュリズムには、大衆への好感度を優先することで問題の本質から離れていってしまう危険性があります。中長期的に考えたときにはAという政策が良いとわかっていても、世論がBという意見を支持している場合は、選挙に参加している政治家としてもBという政策をマニフェストに掲げざるを得なくなります。ポピュリズムについては、次の記事にくわしく載ってるよ。【「若者の政治離れ」という言葉がありますが、民主主義では大衆が政治へ無関心になりやすい危険性を含んでいます。現在の日本では、若者と高齢者の人口を比較すると、高齢者の方が多くなっています。そうすると、ポピュリズムの影響もあって、高齢者向けの政策をマニフェストに掲げる政治家が当選しやすくなります。これを見た若者が「どうせ投票しても若者の意見は反映されない」と失望して選挙に行かなくなると、ますます政治への無関心が広がり、偏った政治体制が生まれてしまいます。民主主義では全員が声を上げる権利を持っていますが、多数派の声しか採用されないという側面もあります。いろんな問題点があるんだなぁ。そうだね。問題点を理解して、仕組みで改善できるところは直して、あとは人間ひとりひとりの意識による、というのが現実かもしれない。あと「若者の政治離れ」については、次の記事も参考になると思うよ。【全員が政治に参加する権利を持っていたり、政治機能が3つに分かれていたり、民主主義は、独裁主義とは対極的な政治体制になっています。民主主義についての理解が深めると、日本の現状や問題点がわかりやすくなるでしょう。民主主義よりも、もっといい仕組みはないの?難しい問題だね。今後、新しい政治の形態が生まれるかもしれないが。危険って?たとえば、ナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラーは民衆の支持を受けて、結果的に独裁者となった。当時のドイツは、第一次世界大戦の影響でボロボロだったからね。でも、ヒトラーの政治によって、また戦争でひどいめにあうわけだね。独裁者ヒトラーが成立する背景には民衆があった、というわけかー。一度「民主主義」を手放して、「独裁」の体制になってしまうと、また元の「民主主義」に戻すのは大変……と言える。ちょっと極端な例かもしれないが、知っておいてもらえるといいかな。それよりは、もっと身近な「民主主義なのに、選挙に行かないとどうなるか?」についてが、理解しやすいかも。この記事だね。【『未来地図』では、TwitterとFacebookからも情報を発信しています!最新記事の投稿をお知らせしたり、記事にはない「時事ネタ」についても書いています。ぜひご覧になって、フォローしてくださいね♪(最終更新日:2020.6.10)赤字国債とは?建設国債との違いや借金が増えるデメリットを紹介(最終更新日:2020.7.7)基本的人権の尊重とは?意味や種類をわかりやすく解説(最終更新日:2020.6.16)SARSってどんな病気?感染者数や予防・治療方法は?(最終更新日:2020.6.16)増税の影響を受けない軽減税率の対象品目について解説(最終更新日:2020.6.16)NGOとはどんな組織?中学生でもわかるように簡単に解説(最終更新日:2020.6.16)茶道の流派とは?初心者向けに種類・特徴などをご紹介COLUMN RANKINGRANKING無料会員限定無料会員登録されている方はARTICLECATEGORYABOUTCopyright© 未来地図 , 2020 All Rights Reserved Powered by 信用問題に関わる事もありますので.