反意語 対義語 違い
同意とは、「相手の意見に賛成する」「相手と同じ意見や考えである」「同じ意味であること」という意味を持つ言葉です。今回は「~同意のもと」などの表現を使った例文や、「合意」との意味の違い、反対語、英語表現についてご紹介します。目次同意の一つ目の意味は、相手と同じ意見・考えだと意思表示することです。例えば、誰かのブログ記事に共感して、そのコメント欄に「私もそう思います!」と書き込めば、それは同意したということになります。心の中で「同じ意見だ」と思うだけでも、広い意味では「同意」と言えますが、一般的には、「同じ意見だ」ということを相手に分かるよう意思表示して初めて「同意」と言われます。心の中で思っていることは、相手に伝わるかどうか分かりません。せっかく同意したなら、そのことを伝えたいものです。同意の二つ目の意味は、他者の行為について賛成もしくは是認の意思表示をすることです。イメージしやすい例としては、未成年者が何かの契約をする際、親権者の同意書が求められます。これは、未成年者の行為を親権者が同意という形で認めるという意味を持ちます。また、私たちは、日常的に何らかのサービスを受けていますが、サービスの提供者から条件に対して同意のもと利用することを求められるシーンがよくあります。この場合、多くはサービス提供者の示す条件等を承諾する意味で「同意」という言葉が使われています。同意の三つ目の意味は、「同じ意味」です。文字そのままでややこしいですが、「同意語」などとよく使われます。同じ意味の言葉は、日本語だけでなく、どの言語でも複数あるもので、個々人の好みや微妙なニュアンスの違いによって使い分けられていることがあります。そうした同じ意味の言葉を並べて紹介することで、より深い理解を促すことにつながります。一つ目、二つ目の「同意」が、相手の意見を認めるという「意見」が同じということに対して、三つ目の意味では、「意味」が同じということになります。同じ「意」という文字ですが、含んでいるものが違うところが面白いです。同意の例文一つ目は、「利用規約に同意します」です。私たちが日常生活の中で、頻繁に目にするものの一つが「利用規約」と言えるでしょう。以前は、保険契約など大きな契約時に付いてくる文字の小さな説明書というイメージで、あまり日常的に使う言葉ではありませんでした。しかし、WEB上でサービスを受けることが日常的になった今は、申し込みをすると「利用規約に同意する」というチェック項目が出てきます。サービスの提供者から同意を求められ、こちらの同意のもとでの利用であることを意思表示するシーンです。利用規約の他、注意事項・承諾事項など、同意を求められるシーンは様々です。同意の例文二つ目は「私の意見に同意してもらう」です。一つ目の例文では、相手の条件等に同意を求められている場面でしたが、今回は逆に、こちらに相手の同意を求める場面。または、自分の行動を承認してもらう場面でも使えます。「ハンカチを貸してください」というのも、「私があなたのハンカチを使用することに同意していただきたい」というのと同じ意味になります。OKを貰えたらならば、その行動は、相手の同意のもとした行動ということです。同意の例文三つ目は「親権者の同意のもと」です。未成年と契約する際によく使われる文章です。親によって未成年者の契約行為を認めるという意味です。親が認めないと未成年者の契約は無効になる可能性があるため、契約取引時は親の同意を求めることが商取引に通例になっています。そこで、必ず、親権者の同意のもとでの契約なのか、確認が必要。そのような時に提出を求められる書類に「同意書」というものがあります。また、親権者同伴での契約であれば、同意のもとに締結されることが確認できるため、スムーズになるのです。親権者以外でも、「配偶者の同意のもと」「家族の同意のもと」「上司の同意のもと」など、その行動に決定権を持っている誰かの同意が伴っていることを表現できます。同意の例文四つ目は「ご同意いただけましたか?」。同意を得たい時に答えを催促する表現です。ビジネスシーンでよく使われる言葉ですから、スムーズに出てくるようにしておくと良いでしょう。「ご同意くださいましたか?」としてもキレイです。同意できるなら、「同意します!」と答えます。逆に、賛同することを求められたものの、抵抗があるという場合は、「その考えには同意できない」「同意いたしかねます」などと切り返しましょう。「同意」という言葉を使うことで、感情的な印象を避けることができます。自分の意見を述べることは大切なことですが、「同意できない」という表現は、否定的な言葉の使い方ですから、言われた人にとっては、攻撃されたように感じてしまうかもしれません。使うシーンや相手との関係を考慮して使うようにすると良いでしょう。同意の例文五つ目は「元気と活気は同意だ」です。これは、同じ意味だということを伝える時の例文です。一般的に同じ意味で使われる言葉を並べて紹介すると良いでしょう。言葉の伝わり方には個人差があります。AとBが同じ意味の言葉だとしても、Aがイメージしやすい人もいれば、Bがイメージしやすい人もいるものです。多くの人に何かを伝えるときには、一つの言葉だけではなく、他の言葉でも伝えてあげると親切です。例えば、「この商店街を元気にしたいです!元気というのは活気と同意ですが…」など、補足としても使いやすいでしょう。「どちらの言葉が響くか分からないからどちらも盛り込みたい」という時に便利です。同意の類語一つ目は「合意」です。同意は、相手の意見に賛成したり、承諾したりする者に対して、合意の場合は、双方ともに意見を出し合って、お互いの意見をすり合わせます。例文としては、「合意を確認する」などの使い方があります。一つの意見をそのまま受け入れるのではなく、双方の認識を調整するため、合意の状態に至っているか、確認することが大切です。同意の類語二つ目は「賛成」です。賛成は、同意のカジュアルな表現。「その意見に賛成します!」あるいはもっとフランクに「賛成です!」などと使います。親しい間柄で使いやすい表現です。「同意」との意味の違いはありません。どちらも、相手の意見に対して、自分も同じ意見であることを伝える表現と言えます。単に「そういう考えもあるよね」と認めるのではなく、「自分も同じように考えている」と深い共感を伝えやすいです。誰しも、自分の意見に共感してもらえると嬉しいものです。特に反対する必要がない場面なら、積極的に「賛成です!」を使えば、人気者になれるかもしれません。同意の類語三つ目は、「承諾」です。少し堅苦しい言葉に感じる人もいるかもしれません。「承諾」は、オフィシャルな使い方をされる言葉です。サービスの提供者がサービスを受ける相手に対して、責任の範囲等の意思表示をおこない、その条件に対して同意する際「承諾」という言葉を使います。「承諾」は、「聞き入れる」「引き受ける」という意味です。同意と比べて、受け身感が強いニュアンス。パワーバランスとして、承諾する側が、弱い立場のことが多い傾向があります。「ご承諾いただけますか?」のように使いますが、この場面で「承諾できません」とは言えないのが日本人かもしれません。同意の類語四つ目は、「同感」です。同感は、同じように感じるという意味。同意は「意見」が同じことを意味していましたが、同感の場合、「感じ方」が同じことを意味します。「私も同感です!」などと使います。意見というほど言語化出来ていないことや、悲しい・嬉しいといった感情について、相手と同じだということを表現できる言葉。「同意」と比較して、とても柔らかな表現と言えるでしょう。感じ方に、正解・不正解はないので、困った時は「同感です」と言っておけば、もめることはありません。後から意見が変わったとしても、「感情的にはあなたを理解できるけど、理屈で考えると違うかもしれない」という言い訳が成り立ちます。人間関係を円滑にするニュアンス言葉としても使い勝手が良い言葉です。では、同意の類語の最後です。それは、「同義」。いままでご紹介してきた類語は、相手の意見や感じたことに共感の意思表示をするという意味でしたが、「同義」は、意味がガラリと変化します。「同義」とは、「言葉の意味が同じ」ということです。「同意」も、同様の意味で使われることがあります。「AとBは同義である」のように、少々硬い論文で使いやすい言葉です。発音すると意味が分かりづらいため、会話で使われることはあまりないでしょう。文字で読む場合に、スッキリと分かりやすくなります。同意の反対語・対義語の一つ目は、「反対」です。「賛成」の意味に相当する「同意」とは、逆の意味になります。「その意見には反対です」「反対します」などと使います。「賛成」の意味に相当する「同意」の反対語は、「不賛成」という言葉もあります。ですが、話し言葉では、聞いた瞬間に意味が伝わりづらいため、「反対」と表現するのが一般的です。この「不」を使う表現については、次でもう少し詳しく解説いたします。同意の反対語・対義語の二つ目は、「不同意」です。「同意」の頭に「不」を付けて否定した表現です。「不合意」「不承諾」など、ほとんどの「同意」の類語に対して「不」を付けることで、反対語がつくれます。日本語は難しいようで、時折、このように便利な時もあるのです。この「不」を付けて反対語を作る言葉は、話し言葉にはあまり向いていません。文書の中で、同意するか、あるいはしないかを選択する際に、使われます。「不同意」という選択肢があったり、手書きしたりする機会があるかもしれません。会話の中で使う場合は、「不同意です!」と言います。「不同意」は名詞のため、「不同意する」とは言わないことに注意が必要です。「不」を付けると名詞になります。「不賛成」「不合意」「不承諾」いずれも「不賛成します」「不合意します」「不承諾します」ではなく、「不賛成です」「不合意です」「不承諾です」と言うようにしましょう。同意の反対語・対義語の三つ目は、「異議」です。異議とは、別の意見を主張すること。今までご紹介した反対語・対義語は、「同意」という状態に至らないことを表現するものでしたが、「異議」はもっと積極的に、別の意見を持ち合わせている時に使います。例えば、会社のミーティングで、「Aさんの意見に賛成の人は手を挙げてください」と言われた場合、賛成の人は手を挙げますが、手を挙げない人の中には、「単に同意していないだけ」の人と「他の案がある」人が含まれるでしょう。「単に同意していないだけ」の場合は、反対・不同意ということになります。そして、「他の案がある」という場合は、異議があるということです。法廷ドラマで「異議あり!」と弁護士が主張しているシーンを見たことがある人も多いでしょう。日常的には、「異議があります」という表現が適しています。同意の反対語・対義語の最後は、「反意」です。こちらは、「同義」という意味の「同意」の反対語になります。「同じ意味」の対義で「反対の意味」。日常会話で使うことは、ほとんどない言葉だと言えるでしょう。ビジネス文書で何か資料をまとめる時に、便利です。商品のキャッチコピーを作るようなお仕事なら、単語のリサーチをするときに、【同意語】【反意語】といった項目で箇条書きを作成すると、伝わりやすい資料になり喜ばれるでしょう。agreementは、協定、一致、調和、同意などの意味があります。品詞は「名詞」です。動詞として使うときには、「agree」となります。下の例文は、「私はあなたに同意します」という意味です。