アリババ 独身の日 日本
目次を閉じる独身の日は、毎年11月11日に中国で開催されるネットセールで話題となるため、日本でも耳にしたことがある人が増えているようです。また近年は、中国に対して越境EC事業を行う日本の企業にとっても、重要なイベントとなっています。本記事では、そんな「独身の日」とは何かについて説明します。独身の日は中国で「光棍節(こうこんせつ)」と呼ばれています。「節句」は中国で祝日のことを指しますが、光棍節は中国の公式の祝日ではなく1990年代に発生した風習だと言われています。11月11日は1が4つ並ぶ、つまり独り者の日だということで、中国語で独身者を表す「光棍」の祝日を指すスラングとして使われはじめました。恋人や結婚相手を探す男女が集まるパーティが開かれたり、贈り物をし合ったりして、独身を楽しむ日として広まったようです。日本では主に「独身の日」と呼ばれています。また、独身の日は11が2つ並ぶことから、「W11」「双十一」「ダブルイレブン」とも呼ばれています。もちろん、中国の公式の祝日ではないので、仕事や学校が休みになるわけではありません。近年、独身の日はネットショッピングの日としても有名になりました。独身の日には中国の各ECサイトやモールが大々的にセールを行います。独身の日のネットセールは、中国最大手のネットショップ「天猫(Tモール)」が、デートに行けない独身者はネットで買い物をしようというコンセプトでセールを行ったことが始まりだとされています。以降、他のサイトやモールもこのキャンペーンに追随してセールを展開したことから、独身の日はネットショッピングの日となり、このカルチャーは海を越えて中国国外へも伝播しつつあります。日本企業も、独身の日に商機を見出しています。ネットショッピングをする日なので、対象となる商品は中国国内に限らないのです。魅力的な商品があれば、海外の通販サイトやモールからも商品を購入します。ちなみに、中国以外の国の商品だと、日本のものが一番売れているそうです。ドクターシーラボや、ユニチャーム、カルビー、ユニクロなど、中国でのマーケティングに力を入れてきた企業が、独身の日の"勝者"になりつつあるといいます。独身の日は、「越境EC」に取り組む企業にとって大きなビジネスチャンスなのです。越境ECとは国境を越えて通信販売を行うことで、物理的に海外に店舗を構えなくても、海外に事業展開できる手段として近年注目を集めており、市場も拡大しています。「爆買い」に象徴されるように、日本の商品やサービスの購入について関心を持つ中国人が多いため、独身の日は日本の商品を中国に販売したい企業にとって重要な日です。ちなみに経済産業省のバイドゥが発表した独身の日が中国における重大なセールであることはこれまで説明したとおりですが、どのくらいの売上規模があるのかについて説明します。中国ではネット通販会社としてアリババや京東(ジンドン)などが有名ですが、2017年の独身の日は、アリババと京東を2つ合計しただけで売上規模は約5兆円。同年度の楽天の国内EC流通総額が約3.4兆円と報じられているなかで、独身の日たった1日で「5兆円」を売り上げるという数字の規模が伺えます。中国のEC最大手アリババの売上規模について、見てみましょう。アリババの2017年流通総額は82兆円。日本の小売市場は139兆円8,770億円といわれていますから、アリババ1社でその約6割に相当するほどの驚異的な規模です。月間モバイルアクティブユーザーは6.3億人。世界的にも最大級のオンライン・モバイルコマース企業だといえます。そのアリババの2018年「独身の日」における流通総額は、前年比127%の約3.5兆円に達しました。2017年は約2.8兆円、2016年は約1.8兆円といわれていますから、右肩上がりに増加しています。同社の発表によれば参加企業国は225か国(国連の加盟数より多いそう)で、独身の日はもはや「世界ショッピングデー」となっています。売上が1億元以上を達成した店舗は210店舗もあり、日本企業も20社前後あったそうです。近年はオンラインとオフライン(実店舗)が融合した販促戦略や、ARのゲームやアプリを上手く活用するなどの販促活動が功を奏し、売上は拡大傾向にあるようです。また、中国国内だけではなく、日本やアメリカ、ヨーロッパなどのグローバルブランドにも、天猫を形取ったキャンペーンマークを作ってもらうなど、中国国外も含めて盛り上げ施策に余念がありません。2018年「独身の日」には、配送個数は10億個、アリペイトランザクションは14.8億を記録しましたが、こうした大規模な販売、決済、そして配送を支えるインフラこそが、アリババの強み。特に2018年は、これらがほぼ遅延なく順調に処理された記念すべき年だったといいます。2009年にネットセールが始まった頃は、 EC企業にとって在庫整理やバーゲンセールの機会だった独身の日ですが、近年はオンラインとオフラインを融合する機会として、そのビジネス的価値が見直されています。2017 年は「新小売元年」とも呼ばれ、小売企業によるオンラインチャンネル開拓、EC企業によるオフラインの出店が加速しました。オンライン・オフラインの相乗効果による売上拡大はもちろんですが、顧客を消費データを収集できる絶好の機会だととらえる企業が増加していると考えられ、ビッグデータ解析による売上予測や販促活動の激化は今後も続くと見られています。他方、こうした物販を支えるバックオフィスにあたる物流業界の発展も見逃せません。もっとも負荷のかかる独身の日を乗り切るため、物流企業では人間とロボットの協働が不可欠だと考えられ、スマートロボット倉庫、無人搬送車、機械アームなどへの投資もさかんに行われているのです。独身の日は、中国の小売・物流業界のさらなるデータ化・ロボット化を推進する「起爆剤」としても注目を集めています。独身の日に商機を見いだして日本企業もさまざまな取り組みを行っています。日本企業が独身の日に対して行っている取り組み事例について紹介します。独身の日で業績を上げている日本企業として、急成長を遂げたのがユニクロです。ユニクロは独身の日にトップクラスの売上を誇っており、2017年には天猫の女性服部門で1位になっています。ここで注目すべきは、ユニクロの「ニューリテール戦略」。アリババのジャック・マーが提唱したニューリテール戦略を実行し、ネットで購入した商品を実店舗で受け取る場合には値引きする、サイズ交換や返品にも応じるとしたオンラインとオフラインの融合が功を奏していたといわれています。グリコも独身の日にかけて海外進出を行おうとしています。グリコは11月11日は「ポッキー&プリッツの日」として記念日商戦を展開しています。日本では一定程度認知度を獲得できたので、これを独身の日に絡めて海外に展開しようと、2016年に独身の日のセールに参加しました。日本の流通大手のイオンも独身の日に商機を見出しています。イオンの場合は中国に進出するのではなく、日本に独身の日のセールの文化を輸入して、日本でセールを展開しようというものです。2017年にこの取り組みは行われ、ポイントを11倍つける、1万1,111円など「1」にちなんだ価格設定の目玉商品を用意するなどのセールを行いました。また、11月下旬にはアメリカのセールスイベントの「ブラックフライデー」にかけたセールスも開催しています。中国の独身の日は、記述のとおり企業にとってビッグデータ収集のための絶好の機会。今後もオンラインとオフラインの融合やARなど新しい技術の販促導入に伴って、売上も加速度的に増加することが予測されます。海外在住の中国人は4500万人と世界トップレベルであることから、中国国内だけにとどまらず、独身の日のネットショッピングカルチャーは世界各国へと広まる可能性も高いといえます。小売・EC業界をはじめとする各産業への独身の日のインパクトは、今後も注視すべきでしょう。(2019年2月28日更新:2018年「独身の日」アリババについて追記)運営に関するお問い合わせ、取材依頼などは、会社概要個人情報保護方針採用についてお問い合わせBOXIL 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米ポップ歌手のテイラー・スウィフトさんは、上海のメルセデス・ベンツ・アリーナで開かれたオープニングイベントでライブを行い、会場を盛り上げたアリババによると、セール開始からわずか1分ほどで売り上げが10億ドル(約1090億円)に到達。昨年より約40分も早いペースで1000億元を売り上げた。これにより、昨年の総売り上げ308億ドル(約3兆3500億円)を超える可能性が出てきた。「最初の1時間を見る限り(中略)320億ドルを超えなかったら驚きだ」と、テクノロジー調査会社Futurum Researchのテクノロジー・アナリスト、ダニエル・ニューマン氏は述べた。米ポップ歌手のテイラー・スウィフトさんはこの日、上海のメルセデス・ベンツ・アリーナで開かれたオープニングイベントでライブを行い、会場を盛り上げた。アリババの華やかな創業者、馬雲(マーユン、ジャック・マー)氏の退任後、初めての「独身の日」を迎えた。慈善活動や教育に専念したいとして会長職を退いた馬氏の後任には、前最高経営責任者(CEO)のダニエル・チャン氏が就任した。アリババ集団の創業者の馬雲(マーユン、ジャック・マー)氏「独身の日」は、アリババ集団が2009年に打ち出した。恋愛中の人のためのバレンタインデーとは対照的な、恋人のいない人のための記念日だ。現在、インターネット上で世界最大の売り上げを記録する日となっている。昨年の売り上げは、米国などで大規模商戦の日として知られるブラック・フライデー(11月の第4木曜日の翌日)とサイバー・マンデー(11月の第4木曜日の次の月曜日)の合計を上回った。「独身の日」のイベント前には、中国の消費者が、中国と激しい貿易戦争を繰り広げている米国製品の購入を渋るかもしれないとの懸念があった。世界トップの経済大国であるアメリカと中国は、互いの輸入品に対し数十億ドル相当の関税を課す報復合戦を繰り広げている。こうした貿易戦争は中国経済に影を落としている。中国は、減速する経済に歯止めをかけようと取り組んでいる。「独身の日」は中国国内の人々がどれだけ消費する気があるのかを判断する、消費者心理の指針とされる。ここ数年間でアリババは、オンラインマーケットプレイスからEコマース(電子商取引)大手へと成長を遂げた。さらに、金融サービスから人工知能(AI)に至るまで、幅広い分野に注力している。米経済誌フォーブスは、中国最大の企業の1つのアリババの企業価値を4800億ドルとしている。すでに米国上場を果たしているアリババは、複数報道によると、早ければ今週にも数十億ドル規模の香港上場計画を発表するとみられている。(英語記事 米インターネット通販大手アマゾンは18日、中国向け事業縮小の一環として、中国でのネット通販から撤退する方針を発表した。中国国内企業との競争で苦戦が続いていた。中国ネット通販大手・アリババ集団の創業者の馬雲(ジャック・マー)会長が、長時間勤務の「996システム」を提唱し、議論を呼んでいる。「独身の日」として商品が大きく割り引きされたこの日、アリババは記録更新となる308億ドル(約3兆5110億円)の売上を記録した。中国では「11月11日」は「独身の日」。今年の「独身の日」商戦では、ネット通販最大手のアリババ集団が1日で売上912億元(約1兆7000億円)を達成。昨年の記録の60%増を記録した。中国ネット通販大手・アリババ集団は10日、創業者の馬雲(マーユン、ジャック・マー)会長が1年後に退任すると発表した。ジョンソン英首相はBBCの単独取材で、新型ウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)開始が遅すぎたかどうか、「疑問は解消されていない」と述べた。米オンライン販売大手アマゾンや米テクノロジー大手のグーグル、米通販アプリWish(ウィッシュ)で、ネオナチや白人至上主義者の商品が販売されていることが、BBCの調査で明らかになった。3社はBBCから指摘され、こうした商品を自社プラットフォームから取り下げた。中国政府は24日、アメリカがテキサス州の中国総領事館の閉鎖を命じたことへの報復措置として、四川省成都市にあるアメリカ総領事館の閉鎖を命じたと発表した。新型コロナウイルス対策のため自宅で働く人が急増し、それに伴い仕事中の家族の姿を初めて見るという人が続出している。日本でスポーツをする若者たちは練習中、身体的、言語的、性的な虐待を受けてきたとする報告書を、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)が20日、発表した。ツイッターの米著名人アカウントが多数ハッキングされた。多くの疑問の答えはまだ出ていないが、ほとんどの人が納得することが1つあるとすれば、もっとひどい被害が出ていた可能性があるということだ。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が始まって以来、新型ウイルスによる公式の死者数よりも多く、平年より多くの死者が出ている国々がある。ジョンソン英首相とトランプ米大統領は最近になって初めて、公の場でマスクを着けた。今になってなぜなのだろう。中国政府が香港に厳格な国家安全維持法(国安法)を制定して以来、香港市民の間では脱出方法がしきりに話題になっている。