ハルジオン 夜に駆ける 同じ

失恋後の鬱経験をしたことがある人には、特に聴いて頂きたい1曲です。  そして前作に引き続き、今作も 文学的少年少女にはたまらない組み合わせですね。 ちなみに「ハルジオン」の原作小説は、橋爪駿輝が手掛ける 物語の中では、 病み方向のパラメータが強い楽曲なのにMVや曲調が明るいのは では楽曲の基本情報に関してはここまでにして、楽曲考察に移っていきます。まずはタイトルに着目していきましょう。まずのことを指します。春に咲く紫苑の花だからハルジオン。まさに上図の植物がそれです。誰もが見たことがあるのではないでしょうか。  注目すべきは「ハルジオン」の花言葉。これこそがハルジオンの持つメッセージ性であり追想とは、 大まかに物語の輪郭が見えている人や小説を読んだ方は、主人公を待ち受けている結末とマッチしすぎて、即座にピンときたのではないでしょうか。 病んでいるように見えて、前を向いている。前を向いているようで、前を向けていない。絶妙なアンバランスが本楽曲には存在するのです。 では本題の歌詞考察に移っていきたいと思います。過ぎてゆく時間の中知りたくないほどあなたの言葉に頷き信じた私を 一人置き去りに時間は過ぎる境界線は自分で引いた知らず知らずの内に誰にも見せずにあの日のあなたの言葉と作詞:Ayase過ぎてゆく時間の中前提として、本楽曲の歌詞では ただ細かい部分で言うと、失恋の後悔や過去の想起まで描かれているため、 まず歌い出しの歌詞で描かれているのは あなたを失って過去に囚われている主人公は、幸せだったころの思い出を想起しているのです。 知りたくないほどここは原作小説を見ないと解釈が難しい部分になるのですが、はじめの三行は 彼のことを知り過ぎて、些細な態度や言葉遣いだけで、彼の自分に対する気持ちを悟ってしまったのです。だから主人公は自分から別れを告げてしまう。 つまり しかし好意が消えたわけではありません。 だからあなたの言葉に頷き信じた私を付き合っていた当時、あなたは不変の約束をしてくれた。今では千切れてしまった約束。しかし微かな期待を胸に秘め、また孤独な時間を過ごしていく。 暗い歌詞なのに、曲調はアップテンポで明るい。これは自分から彼を振ってしまうほど強がりな主人公を映しているような気がします… 別れてもなお、過去の二人に手を伸ばす主人公はこれからどうなっていくのでしょうか。2番へと続きます。境界線は自分で引いた2番でも1番のBメロと同じように、  なぜこんなにも後悔してしまうのに、主人公は彼を突き放してしまったのか。「知り過ぎた」以外の理由が続く歌詞で描かれていきます。 知らず知らずの内にその理由は 原作小説の方では多忙な会社に勤めの結果、生気や余裕を失ったことで、美しさのない私になってしまいました。過去の失恋の原因に「自己肯定感の低さ」がある人は、形は違えど共感できるのではないでしょうか。 回想を繰り返す中で過去との決別が付いてきた主人公は、美しさのない私を打破するために、  青すぎる空に、、、という部分は、青い春の空の下で人生を謳歌していた自分。文字通り そしてタイトル名 これを踏まえておくとクライマックスの主人公の行動に、奥ゆかしさが増します。サビ2に移ります。 復縁だとずっと思ってました!原作小説よりも少しポジティブな内容が、気持ちを前向きにしてくれますよね。コメントありがとうございました!脳MUSIC 脳LIFEの管理人。「楽曲考察」という側面から音楽の楽しみ方を共有したくサイトを設立。日課は最新の音楽ニュースを追いかけること。脳MUSIC 脳LIFEの管理人。「楽曲考察」という側面から音楽の楽しみ方を共有したくサイトを設立。日課は最新の音楽ニュースを追いかけること。 「ハルジオン」は、「夜に駆ける」と「あの夢をなぞって」に続く第3弾ナンバー。非常に食感の良いメロディーからのサビの盛り上がりが魅力的な楽曲です。 YOASOBIの「ハルジオン」歌詞ページです。作詞:Ayase,作曲:Ayase。(歌いだし)過ぎてゆく時間の中あなたを 歌ネットは無料の歌詞検索サービスです。 こんにちはPMです。今回は"『夜に駆ける』が好きなら絶対に気に入る曲10選"というテーマで記事を書いていきます。恐らくこれを読んでくださっている方は、『夜に駆ける』にハマってしまって抜け出せない!って方なのではないでしょうか?確かに中毒性高いですよね笑筆者も狂ったように聴いております。なんなら1日のルーティンです。ここでは、最近話題の楽曲『夜に駆ける』と同じような雰囲気や似た傾向の曲を10曲紹介します。勿論「同じような」「似ている」といっても、恐らく音楽性のルーツが近いところに存在するだけで、どの曲にも素晴らしい個性があります。あくまで一曲一曲を尊重して紹介させて頂いていることをご理解頂ければ幸いです。では始めましょう!!目次  一応簡単に曲の紹介をさせてください。知ってるよって方は読み飛ばして頂いても結構です。『夜に駆ける』は音楽ユニットYOASOBIの楽曲です。作詞・作曲・プロデュースはAyaseさんで、歌はikuraさん。2019年の12月に投稿されたものですが、最近になって再び大きな話題を呼んでいます。ikuraさんはTHE FIRST TAKEと呼ばれるミュージシャンの一発撮りを投稿するYouTubeチャンネルにTHE HOME TAKE(アーティストの自宅やホームスタジオから一発撮りをするYouTubeコンテンツ)という形で出演し、芯の通った美しい歌声で歌い切りました。地上波でも取り上げられ、オリコンの週間シングル1位を獲得するなどまさに今「バズっている」状態ですが、皆さんご存知の通りこの楽曲には原作が存在します。そう、『タナトスの誘惑』です。星野舞夜さんがmonogatary.comに投稿したダークな恋愛短編小説で、数分程度で読めるにもかかわらずミステリアスな雰囲気と衝撃的な結末が非常に多くの考察を呼びましたね。リンクを貼っておきます↓YOASOBIは小説×音楽という斬新な発想で、新しい音楽のかたちを生み出しているように思えます。『タナトスの誘惑』を読む前と後では歌詞の感じ方が違うという声もよく目にしますが、ここまでこの曲が大きな話題を呼び多くの人が惹きつけられたのは、小説というメディアが密接に音楽と関わっているからこそなのかも知れませんね。歌詞や映像はもちろんのこと、メロディや曲の展開にまで小説の要素が散りばめられているのですから、面白くないはずがありません。言うなれば「小説の主題歌」いや、主題歌の概念を超えたもっとすごい何かでしょう。この記事を執筆している現在、YOASOBI は『夜に駆ける』『あの夢をなぞって』『ハルジオン』の計3曲をYouTube 上で公開しています。こちらも是非聴いてくださいね。ちなみに本記事でもそこから1曲紹介させて頂いてます。 話が長くなってしまいました。本題に入りましょう! 1曲目はこちら『秒針を噛む』です。2018年6月にYouTubeに投稿され、デビュー曲にして再生回数は5300万回以上(2020年6月現在)。今回紹介する10曲の中で1位2位を争うほど地名度が高いのではないでしょうか?もしかしてここで紹介する必要なかったのでは.…まあいいやピアノとエレキギターの音色が爽快で、サビは非常にキャッチーです。一度聴いたら耳に残って離れないこともしばしば。一曲を通した完成度が非常に高いです。筆者は「灰に潜り〜サビ」のところが一番好きですね。歌詞とリズムが絶妙。MVのハリネズミが可愛い。(名前はうにぐりくんらしい) 続いて『だから僕は音楽を辞めた』です。2019年4月にリリース・YouTubeに投稿され、オリコン週間チャート最高成績は5位。動画再生回数は5400万回以上(2020年6月現在)で、ヨルシカの代表曲の一つといえるでしょう。こちらも『秒針を噛む』と同様に有名すぎますね…メロディーは明け方の空のように透き通った雰囲気ですが、誰かに語りかけるような歌詞や歌い方からは鬱屈さが感じられます。透明感と不透明な感情の混在といった雰囲気です。サビの心情を吐露するような歌声はスッと胸に届いてきますね。筆者は語感の良いサビ部分も好きですし、「間違ってないよな」の2回目も好きです。 3曲目は『ハルジオン』。こちらは『夜に駆ける』と同じくYOASOBIによる楽曲です。2020年5月にYouTube上に公開されたばかりで、YOASOBIの中で一番最新の曲。サビにとても疾走感があり、曲調もキャッチーです。原作は橋爪駿輝さんの『それでも、ハッピーエンド』。リンクを貼っておきますね。どうやらIMMERSIVE SONG PROJECTというZONeのコラボ曲のようです。「知りたくないこと知りすぎてくこと〜サビ」って部分がすごい好き。あと三つ目のぴえん。続く4曲目は 『ベクターフィッシュ』。2019年11月にYouTube上に公開され、2020年6月現在の再生回数は45万回以上。古いフィルムで撮影されたようなレトロな雰囲気のMVがかなり秀逸で、70〜80年代を想起させる独特の情調がよく表現されています。アップテンポな曲調や官能的な歌声は中毒の要素足り得るでしょう。もっと評価されるべきだと思う一曲。間奏中にテレビに映されるクレジットがなんとも古臭いんですが、この曲の世界観と見事にマッチしていて洒落ているし凄く好きですね。 5曲目は『闇色の朝』。2019年7月にリリースされYouTubeに公開されました。2020年6月時点で再生回数は50万回以上。曲自体は素晴らしいのですが、初見の方は恐らく途中で「ど?う?し?た??」状態になると思います。気になる方もそうでない方もぜひ見てみてくださいね。(要するに全員見て)アニメーションを担当したのは『夜に駆ける』のMVでお馴染みの藍にいなさん。映像はとても芸術的で、藍にいなさん独自の世界観が前面に出ています。音楽と映像を含めた一つの作品であると言えるかもしれません。続いて6曲目、『春を告げる』です。 2020年4月にYouTube上に公開されました。6月時点での再生回数は600万回以上。yamaさんのクールで上品な歌声が非常に魅力的です。また、跳ねるようなリズム感や歌詞の言い回しが聴いていてとても心地が良いですね。筆者は特に「完璧な演出と〜サビ」のところが好き。(Bメロ大好き病)そろそろ終盤になってきましたね。7曲目は『お勉強しといてよ』です。2020年5月にYouTube上に公開され、8月5日リリース予定の3rdミニアルバム「朗らかな皮膚とて不服」に収録。エレキベースの低いメロディラインは落ち着いていて非常に格好良く、エレキギターやバイオリンが刺激的なスパイスとして大きな役割を果たしています。MVでは歌詞とは異なる独自のストーリーが展開され、楽曲と合わせた一つの作品としても捉えることができるでしょう。ディレクターや映像制作はアニメーターのはなぶしさんとヨツベさんが担当し、極めて完成度の高いものになっています。MVの考察で「なるほど」と思える興味深い記事があったので下に貼らせてもらいますね。 続く8曲目は『幽霊東京(self cover)』。 2019年12月にYouTube上に公開され、2020年6月現在再生回数は440万回。ボーカロイドの初音ミクをボーカルに据えた原曲を、作詞作曲をしたAyaseさんがセルフカバーしたものです。ご存知の通り、Ayaseさんは『夜に駆ける』の作詞作曲を手掛けた方ですね。YOASOBIとして活動する以前はボカロPとして楽曲制作を行っており、現在も変わらず活動を続けています。初投稿から1周年を記念して公開されたされたこのカバー曲ですが、お洒落な曲調と落ち着いたAyaseさんの歌声が組み合わさり、とても洗練された素敵な一曲となっています。  9曲目は『金木犀(feat.Ado)』です 。2019年12月に公開され、現在2020年6月時点で再生回数は520万回以上。『金木犀』にはボーカロイドのv flowerが歌うバージョンと、弱冠17歳の歌い手Adoさんが歌うバージョンの2種類があります。両者とも異なる個性があって良いのですが、今回はAdoさんバージョンをご紹介。マジで17歳なのか?と思うほどに歌声が大人びていて、力強さと共に憂いが感じられるほど歌の表現に含みが感じられます。失恋(恐らく)を扱う歌詞に反してポップな曲調のこの曲ですが、落ち着いた歌声と程よく化学反応を起こしお洒落でクールな楽曲にまとまっていますね。 さて、最後の10曲目は『雨とカプチーノ』です。 2019年8月にYouTube上に公開され、2020年6月現在の再生回数は1800万回以上。跳ねるようなベースラインやギターリフが特徴的で、Aメロではとてもグルーヴィーな足取りで進んでいきます。しかし突如何の前触れもなくサビに入ると、力強く流れるような印象深いメロディへ変化。この思いもよらないムードの切り替わりがジビれますね。また、渦巻くようにとめどなく展開される映像が非常に芸術的で、カプチーノの泡の渦を彷彿とさせます。動画のコメント欄に「どこで止めてもポスターになる」とありますが本当にその通りだと思います。 以上になります。お気に入りの曲は見つけられましたか?もしかしたら、全部知ってた!という方もいたかもしれません。 最後に『夜に駆ける』の動画でお別れとしたいと思います。最後まで見てくださってありがとうございました!これからも末長く音楽ライフを満喫してくださいね。 このブログでは他にも様々な切り口で楽曲を紹介している記事を揃えていますので、宜しければそちらもご覧ください。この記事を良かったと感じて頂けたら、はてなブックマーク・スター・Twitterフォロー等よろしくお願いします。 それではまた。