丸の内 サデ スティック 流行っ てる
JASRAC許諾© 2013-2020 U-フレット 作詞 : 椎名林檎/作曲 : 椎名林檎従来のカポ機能とは別に曲のキーを変更できます。自由にコード譜を編集、保存できます。 ”丸の内ol”および”東京の中枢を象徴する言葉”としても意識されているのではないか、というのが私の考えです。 何がサディスティック=残酷なのか?複数考えられます。 ①丸の内線が残酷→転じて東京という街、東京での生活が残酷 従来のカポ機能とは別に曲のキーを変更できます。 『カラオケのようにキーを上げ下げしたうえで、弾きやすいカポ位置を設定』することが可能に! 曲のキー変更はプレミアム会員限定機能です。 1st アルバム『無罪モラトリアム』の3曲目に収録。原曲は椎名林檎がデビュー前に作っていた「A New Way to Fly」という、英語 歌詞の楽曲。 丸の内サディスティックとは、椎名林檎の楽曲である。 概要. 椎名林檎がデビュー20周年を迎えました。4年ぶりのアリーナツアーの決定、豪華アーティストによるトリビュートアルバム『アダムとイヴの林檎』のリリース、AppleMusic/Spotifyなど各種定額音楽配信サービスでの全曲解禁など、ホットなトピックが続いています。サブスクリプション解禁によって、改めて旧譜を聴いた方も多いようです。私のTwitterタイムライン上でも ・『無罪モラトリアム』(以下『無罪』)を録音したMDの色までフラッシュバックしてしまう者などなど、椎名林檎にDNAを傷つけられてしまった人間たちの病気が再発してしまい、阿鼻叫喚状態となっています。私はというと、『無罪』発売時、14歳でした。リアルタイムど真ん中世代と言ってよいかと思います。ただし私は椎名林檎の大ファンというわけではありません。彼女の音楽に深く感心こそすれ、心の底から熱狂したことはなかったように思います。しかしその一方で、貪るように、執拗に、椎名林檎を聴き、歌詞の意味を徹底的に考察していた時期は何度もありました。好きになった女の子が椎名林檎好きだったからです。文系サブカル男子(もはや死語)の“林檎好き女子が好き”(ゲシュタルト崩壊)という私の趣味はずっと尾を引いており、今思い返しても林檎好きでない女の子と恋愛したことは一度もないかもしれません。・・・とにかく椎名林檎を聴くことは、私にとって、いつでも恋をした女の子のことを知る手段だったのです。私はいつでも前置きが長くなりました。私の恋愛遍歴はどうでもいいんです。本題に入りましょう。とにかく『無罪』を久しぶりに聴いて、当時必死になって考察した歌詞について語りたくて仕方なくなってしまいました。また、今だからこそわかったこともたくさん出てきました。『無罪』丸々一枚分書きたい気持ちもありますが、人生が終わってしまうので一曲に絞ります。さて、どの曲にするか。やはりここは『丸の内サディスティック』(以下『丸の内』)でしょう。シングルカットされていないにも関わらず永遠不滅の代表曲かつ大名曲、そして林檎の作詞テクニックや詞の世界観が凝縮されているからです。今回は3つのバージョン違いを3レイヤー重ねることで、立体的な解釈を試みたいと思います。先にアホみたいな結論を言っておきますと の一言につきますね。まずは、解釈に入る前に、3つのバージョン違いを紹介。(シングル「歌舞伎町の女王」のカップリング版もありますが、通常版と歌詞に相違はないのでスルーします。)このアルバム自体が営団地下鉄(現:東京メトロ)丸の内線の駅名が歌詞に頻出することから、”丸の内線”がテーマであるのは疑いようがないでしょう。よっぽど思い入れがあるのか、『無罪』のブックレットには丸の内線の路線図が掲載されています。”丸の内OL”および”東京の中枢を象徴する言葉”としても意識されているのではないか、というのが私の考えです。何がサディスティック=残酷なのか?複数考えられます。結局のところ、どう取るかは聴き手に委ねられています。 歌詞の主人公は何らかの企業に勤めており、給料が上がらないことの愚痴を言っている。地方出身で上京してきたことが想像されます。林檎本人が実際そうですよね。東京は好きだけど、本当に求めているものは何も見つからない。何を求めているのか?物語が進行するにつれ明らかになっていくのですが、先に言っておきましょう。デモ版のタイトルにもなっている”リッケン620”はRickenbacker620というエレキ・ギターの機種名のこと。『ギブス』のMVで本人が弾いています。私もギター弾きなのですが、ビッグアーティストで使っている人、実は殆どいないんですよね。ややマニアックです。中古ならまさに19万ぐらいで買えます。マーシャルは、ギターアンプの最大手メーカーです。また、伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス(享年27歳)のミドルネームでもあります。アンプ自体は音は出しこそすれ、”匂い”を発するわけではありませんので、そのまま取ると意味不明。”匂いで飛ぶ”という表現から、大麻(もしくはその他のドラッグ)を連想させようとしているのだと思います。また、バンドマン用語として”先に電源を入れたままアンプにプラグを挿すことでスピーカーがぶっ壊れること”を”飛ぶ”と言いますので、そこも引っ掛けていると思います。アンプを飛ばしたらまさに大変さ。ライブハウスの人に怒られます。丸の内サディスティックのテーマが明らかになりました。ラットというのは、エレキギターの音色を歪ませるためのエフェクターの機種名です。ブランキー・ジェット・シティの浅井健一(通称ベンジー)とNirvanaのカート・コバーンの両名が使用していたことからこの曲に登場。ちなみに、ふたりともRATだけを使っていたわけではありませんが、バンドマン界隈にこの”警官ごっこ”という発想はRolling Stonesの”Cops and Robbers”という曲から取っています。EXPO版にそのまま出てくるので、種明かし、というわけですね。意味的には”普通の仕事を辞めたか、副業でイメクラかコスプレパブ的な水商売を始めた”ということでしょう。”盛者必衰”というのは、銀座の店にはフィリピン人などの外国人ホステスも働いているが、外国人だろううが日本人だろうが同じ実力社会だ、という意味かと思います。もしくはイギリス留学時の本人の挫折感を思い出して歌詞にしているのかもしれません。夜の水商売、もしくは音楽活動を始め、確定申告が必要になったものの、税理士なんてつけてないから面倒でしょうがない、ということでしょう。他に仕掛けとしては”なんてついていない⇒運が悪い”、”乞う、楽園”にも聴こえるということぐらいでしょうか。さあ、いよいよ大詰めに差し掛かってきました。”将来僧に成る”というのは、そのまま取れば”出家して私と結婚して欲しい”ということなのですが、”ピザ屋の彼女”というのはベンジー率いるブランキー・ジェット・シティの『ピンクの若いブタ』という曲からの引用です。と結論づけています。感動的すぎませんか?椎名林檎自身の決意表明でもあり、私たちへのメッセージでもあると思います。また、でもあったのです。(既に書いた通り、27歳で死んだ伝説のロックスターを全員ちゃんと歌詞に組み込んでいます。)デビュー20周年おめでとうございます。こんなにも素晴らしい音楽を届けてくれて、ありがとうございました。 丸の内サディスティックがこの世に生を受けて20年。邦楽に後にも先にも丸サを越える曲は生まれないと思う。本家の素朴さ、古臭いのに余りに洗練された曲調。そして意味先行型の邦楽に類いの見ない洋楽チックな歌詞。