昨年12月31日に行われたNHK紅白歌合戦でコラボで披露した2回目の このステージ終了時に平手友梨奈と鈴本美愉、志田愛佳の3人がこの話題は大きく取り上げられたので知らない人はいないでしょう。 一部では「秋元康の演出では?」という冷やかな声もあったがもちろん倒れる演出ではないし台本だったわけでもない。あれはガチ。欅坂の子たちは良く頑張っていたと思います。 心酔している欅ヲタさんはなどと称賛しているがちょっと崇拝しすぎてキモいので俺から真実らしきものをほのめかしてみたいと思う。(真実だとは言わない) ではどうしてこのような事態が起こったのか?まず勉強してみましょう。 「過呼吸」には2種類あります。 息を止めたり吸いすぎることで酸素過多、二酸化炭素不足から運動によって過呼吸になるものは「過呼吸症候群」 極度の不安や緊張感から精神的なストレスで過呼吸になるものは「過換気症候群」 どちらもめまいや動悸、四肢のしびれを発症します。今回の欅坂の主な原因は前者の運動によるものでしょうが紅白の舞台と大事なコラボを考えると後者も一因であると考えられます。 過呼吸の対処法は多めに息を吐いて呼吸を整えたり、手で口を覆って自分の息(二酸化炭素)を取り込むことで血中の二酸化炭素濃度を上げてやる。背中をさすってあげるのも患者が落ち着くので有効です。 さてここからは今回の騒動の分析に入ります。 「不協和音」の中でクロスした腕を上げたり胸を前後に突き出したり引っ込めたりする動きがある。特徴的な動きなので誰もが真似したくなるが実はこの動きが厄介なのです。 ちょうど深呼吸のように開いて閉じる動きだからついつい息を吸ってしまうのですがこの動きのタイミングに合わせて息を吸うと「吸いすぎ」てしまうし逆に我慢すると「吸えなくて」苦しくなる。苦しくなると今度は一度に大きく息を吸おうとしてさらに「吸いすぎる」。「不協和音」はここ以外にも全身で怒りを表すような激しい動きが多い。 身体に酸素が入り過ぎると二酸化炭素が不足します。血管内のカルシウムイオンがアルブミンと結合して、カルシウムが減少することにより、手足の筋肉が硬直してしまい、さらに不安がまして呼吸回数が増え、二酸化炭素が身体から出て行ってしまうという悪循環に陥る。 実は今回の選曲を予告するような出来事が今年あった。9月に開かれた「欅坂46 夏の全国アリーナツアー2019 追加公演in東京ドーム」公演のアンコールで、「不協和音」を披露したのだ。平手がセンターを務め、この曲を歌うのは紅白での事件以来初めて。イントロが鳴り響いた瞬間、会場が揺れるほどの大歓声が巻き起こり、平手が「僕は嫌だ!」と絶叫すると、会場に地鳴りのような雄たけびが響き渡った。ファンもこの曲を待っていたのだ。
1回目の「不協和音」を全員が全力で踊っていた。まさに鬼気迫る表情とダンスで。これは本当に素晴らしかった。 平手が倒れた時に「ゴン」とにぶい音がしたが改めて見ると右腕を上げてその手をクッションにしている。その際にヘッドセットマイクが床に当たっているだけで頭を打っているわけではないようだ。ぶっちゃけ平手しかマイクが入っていない。ああ口パク……。 そして2回目。20分の間に衣装を着替えてまた踊る。これはきついし、最初からすずもんとてちはフラフラ。 こうなった原因が1回目の「不協和音」にあったとすれば……俺の考察はだからといって「手を抜けという意味じゃない」し「もっと体力をつけろ」という意味でも無い。 平手も鈴本もダンスは上手い。だからこそ陥った現象だろう。この曲は全力でやればやるほど体力を消耗して身体が酸素を求める。そのため呼吸が合わなくて苦しくなる。何らかの事情で体力と気力が落ちていて極度の緊張感からペースが狂ったらプロでも過呼吸になるのはありえないことじゃない。とくに平手は入り込み過ぎて全力でやりすぎると心配されていました。鈴本のダンスのキレは欅坂ナンバー1だと思う。だからこそ……というジレンマ。 さらに言うと過呼吸は激しいダンスの時は緊張感から気が張っているので制御できるが緊張感から解放されて気が緩んだ時に過呼吸になる。2回目の直前にもうフラフラだったのはそういうことです。 そして誰かが過呼吸で倒れるのを見て自分も動悸が激しくなり連鎖的に過呼吸になることも多い。終わった直後は大丈夫だった志田が舞台裏で過呼吸で倒れたのはこのパターンではないだろうか。 メンバーが「不協和音」の裏話で「息を吸うタイミングが難しい」とか「息を止めながら踊っている」と語っています。 > それを見た時これはヤバイなと思っていた。いやそれは練習して呼吸をコントロールできるように調整していかないと。息を止めるくらい激しいんですなどと自慢してはいけない。危険なことだという自覚が足りないように思う。 TAKAHIRO(上野隆博)の振付も原因の1つ。世界的なダンサーに振付してもらえるのは光栄なことだが残念ながらそのレベルにまだ達していない。 元々、欅坂46は運動が得意じゃなく体力不足のメンバーが多い。けやき坂46との運動会でも余裕で負けていた。 TAKAHIROもそれは十分承知していてサイマジョの時に素人でも上手く見えるように簡単で大きな振付にしたという。それから1年が経ち4枚目の「不協和音」ではさらに激しいダンスに挑戦した。大きく動けば動くほどつまりダンスが上手い人ほど体力を消耗してしまう。 全員選抜だから体調が悪い人が抜けるわけにいかない。16人選抜ならコンディションを考慮して入れ替えもできるのに……。全員がハイレベルの動きを要求される。これはきつい。 ネットの批判コメントにこんなのがあった。 無様なダンスってお前やってみろや。あれめっちゃ疲れるぞ。 それから登美丘高校ダンス部と比較するのはさすがにやめてほしい。あそこのダンスのドキュメンタリーをミヤネ屋やスッキリで見たがこれぞ優勝常連高校という練習内容。もはやレベルが違う。akane先生というコーチがスパルタで指導していて1日8時間の猛練習をしている。ダンスに特化したダンスモンスター養成所だよ。あそこと比べるのは筋違い。 口パク批判してりゃ勝ちみたいな気分かもしれんが、逆にお前に問いたい。「アイドルのひどい生歌聞きたいんか?」と。僕は嫌だ!(BGM:不協和音) あれは2011年の7月でした。東日本大震災があった年です。AKBがコンサートを行った西武ドームは当時は東北に供給する電力の節電のためステージ裏にエアコンが使えず扇風機で熱さをしのいでいたらしい。 この西武ドームはAKBメンバーにはトラウマ級のやつで初日に秋元先生に「最悪でした」とお叱りを受け3日目には前田敦子が過呼吸でダウン。その原因が心的なものと熱さによる熱中症で過度の呼吸回数からくるものだと理解できている人がどれだけいるだろうか?そういった裏事情すら知らない人はこういうこと平気で言うよね~。 いや……お前が病院行けよ。思いこみがすごい。 ということで……今回の件は演出でもないしヤラセでもなく、彼女たちがプロ意識が足りないとか言わんでほしい。歌が終わるまで踊ろうとした姿は立派だよ。 2回踊るのが難しい歌ならそのペース配分を自分たちで考えないといけないのは確かだけど、1回目と2回目の20分のインターバルが今回の過呼吸を誘発した原因なので、2回目のコラボは前撮りの録画VTRにするとかNHK側が配慮する必要もあったと思う。 もうひとつ大事な事はこの過呼吸事件を美談にしてはいけないということ。これは生放送の本番にあってはいけない放送事故。一歩間違ったら大事件でした。そこを間違えないように。 平手が制止を振り切って踊ったとか真偽不明の話もありますが、運営にはメンバーの状態を見て正しい判断をお願いしたいところ。それと平手に代わるセンターは絶対に必要でしょうね。すぐ交代するかは別として……。