サイコパス 1期 ネタバレ

どーもー、先日アニメ:「PSYCHO-PASS(サイコパス)」を一通り見てみて、その重くて・深くて、色々と考えさせられる世界観やストーリーに衝撃を覚えた「ゆとり」でーす。もともと、「サイコパス」というアニメは知らなかったのですが、「fate zero」にハマって、衛宮 切嗣(えみや きりつぐ)のファンになったと、会社の上司に話していると、、(その上司も、無類のアニメ好き)その上司から、と、オススメされたのが、始まりでした。でまぁ、、あっという間に見終ったわけですが・・今では、僕とサイコパスを引き合わせてくれた上司に恩情(おんじょう)の感謝をしながら、この気持ちをどっかにまとめたいな~。。ということで、今回記事にすることにしました。スポンサード・リンク「PSYCHO-PASS(サイコパス)」のアニメ:第一期は、2012年10月から2013年3月までの期間に放送され、全22話となっている。このアニメの基本的なコンセプトは、「PSYCHO-PASS(サイコパス)」を作った制作会社は、SFアニメで代表的な『攻殻機動隊』を制作した「Production I.G」そして総監督が、刑事ドラマで代表的な『踊る大捜査線』や『SP』の監督として知られる「本広克行」となっています。参考元:ストーリー概要としては・・・人間のあらゆる心理状態や性格的傾向が、システムによって数値化され管理される世界。この数値化された値を通称「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び、このサイコパスを元に、人々はシステムによって管理された。これらが、全てシステムによって決められます。もし仮に、その人が何も悪い事を犯して無くても、その人の犯罪係数が高ければ、「潜在犯」として隔離施設に隔離され、場合によっては死刑もありえる。このように、人々の将来。。そして「生死」までも、自らの意思とは無関係に、システムによって全てが決められてしまう世界。これが、サイコパスの舞台です。そして、このような完全なる秩序化された管理社会においても発生する犯罪を取り締まる、警察組織「公安局」の刑事の一人:「狡噛 慎也(こうがみ しんや)」が主人公で、狡噛が属する部隊に、新人として入ってくる「常守朱(つねもり あかね)」が、ヒロインとなっています。当然、公安局の刑事が主人公なので、ストーリー本編では、次々と猟奇的・凄惨で、不可思議な事件が起こっていき、それらを解決していくわけですが・・ストーリーが進んでいくにつれて、一人の男に辿りつきます。それが、サイコパス・一期において、狡噛達が追いかける最大の敵であり、様々な事件を裏で操作していた黒幕の「槙島 聖護(まきしま しょうご)」です。槙島は、システムで人間のほぼ全てが管理されている社会を憂い、この社会(システム)を根本からぶっ壊すことを目的とした、革命的・政治的な大犯罪者。そして、狡噛と槙島には、かつての因縁もあり、狡噛が個人的私怨を抱え、長年追いかけてきた相手でもあり、二人が徐々に交わっていく人間模様も、一つの見所となっています。とまぁ以上が、サイコパス:一期のストーリー概要なわけです。・こーいった、かなり壮大で哲学的な内容も多く含んだストーリーが、サイコパスなのです。「僕はね、人は自らの意志にもとづいて行動した時のみ、価値を持つと思っている」「だから、様々な人間に秘めたる意志を問いただし、その行いを観察してきた」「そもそも、なにをもって ”犯罪”と定義するんだ。君が手にするその銃。ドミネーターを司(つかさど)る ”シビュラシステム”が決めるのか・・」「サイマティック・スキャンで読み取った生体力場を解析し、人の心のありかたを解き明かす。科学の叡智(えいち)はついに、魂の秘密を暴くにいたり、この社会は激変した。」「だが、その判定には、人の意志が介在しない。君たちはいったいなにを基準に、善と悪をよりわけてるんだろーね。僕は、人の魂の輝きがみたい。それが本当に尊いものだと確かめたい。だが、己の意志を問うこともせず、ただシビュラの信託のままに生きる人間たちに、はたして価値はあるんだろーか。」「せっかくだ、君にも問うてみるとしよう。刑事としての判断と行動を!」「君たちでは僕の罪を計れない。僕を裁けるものがいるとしたら、それは・・自らの意志で人殺しになれる奴だけだ」上記は、僕が最も好きなシーンで、僕が最も好きな「槙島 聖護」のセリフです。初めて、公安局の人間(常守朱(つねもり あかね))が、槙島 聖護と対峙したシーンで、槙島が「人間の本来持っている価値について」や「シビュラシステムへの疑念」を語った上で、刑事としての「常守朱」の行動を試す、危機迫るシーンです。「人が人としてあるべき姿」「正しい社会の在り方」「善と悪。そして罪と罰」こーいった、哲学的な示唆に富む内容が多いのが、サイコパスの一番の見所だと、僕個人的には思っています。そして、それが最も多く表出してるのが「槙島 聖護」。。彼が口にするセリフです。槙島は、上記の他にも、古今東西の作家や思想家の言葉を引用したり、哲学的な内容のセリフを多数、口にしていて、それが、よりストーリーに「深み」を与えています。・一方で、填島の考えの対極にある「シビュラ・システム(局長)」のセリフも、色々と考えさせられます。「この安定した繁栄。最大多数の最大幸福が実現された現在の社会を、いったいナニが支えているのか・・」「人生設計、欲求の実現、いまやいかなる選択においても、人々は思い悩むより先に、シビュラの判定を仰ぐ。」「そうすることで、人類の歴史において、いまだかつてないほどに、豊かで安全な社会を我々は成立させている。」・「まずはじめに、善と悪といった相対的な価値観を排斥することで、絶対的なシステムが確立されるのです。」「必要なのは完璧にして無謬(むびゅう)のシステムそのもの。それを誰がどのように運営するかは、問題ではありません。」「真に完成されたシステムであれば、運用者の意志は問われません。我々シビュラの意志そのものがシステムであり、倫理を超越した普遍的価値基準なのです。」「あらゆる矛盾と不公平の解消された合理的社会の実現。それこそが、全ての人類の理性が求める、究極の幸福です。完全無欠のシステムとして完成することにより、シビュラはその理想を体現する存在となりました。」要は、システムの存在を、人間を超越した存在として捉え、「絶対神」のように判断をあおぐことで、究極の合理的社会が実現された。。と説いています。人間を超越した存在として、システムの価値基準は何よりも正しい。そこには、善と悪といった相対的な価値基準すらなく、システムが善と言えば善。悪と言えば悪。といった具合に、絶対的価値基準だけが存在する世界。これが、「シビュラ・システム」の主張です。このように、槙島 聖護だけじゃなく、シビュラ・システムや、常守 朱・狡噛 慎也、等々・・・それぞれが、それぞれの立場から、自分の正義や価値観を口にするセリフは、非常に深く考えさせられる言葉が多いです。単純にストーリー面・・・・狡噛 慎也らの公安局が、槙島 聖護を追い詰めていく過程や、でも、非常に楽しめる作品ではあるのですが、こーして、各キャラクターのセリフから正義や思想に注意して見てみることで、より深くサイコパスの世界観を理解する事ができ、楽しめることが出来るでしょう。ということで、以下に各主要キャラクターの、示唆に富む名言やセリフをまとめてみました。→ 上述している通り、「PSYCHO-PASS(サイコパス)」:「1期」が、2012/10 ~ 2013/3 の期間に放送され・・その約2年後、「新編集版」として、2014/7 ~ 2014/9 にて、1期の内容が新編集されて戻ってきました。とは言っても、本編ストーリーについては、まったく変更はされていません。「新編集版」で変更されているのは、各回の本編ストーリーに入っていく前に、主要キャラクターによる、示唆に富むセリフであったり、過去の回想シーンだったりが、2~3分のショート・シーンとして追加されている事です。等々が、各回の冒頭シーンに埋め込まれているのが、「新編集版」です。なので、本編ストーリー自体は、全く変わっていません。ちなみに、「新編集版」にて追加になったシーンや、各主要キャラクター達のセリフについては、以下にまとめたので、興味のある方は見てみてください。→ また余談ですが、「新編集版」が放送されていた、ちょうどその時期に、「佐世保女子高生殺害事件」という世間を大きく騒がせた猟奇的殺人事件がありました。これは、被害者となった女子高生の手首と首が切断された猟奇的な事件で、その加害者が、なんと被害者と同級生の友人であった女子高生。。この事件がキッカケで、類似点が多くあった「桜霜学園(おうそうがくえん)で起きた、王陵 璃華子(おうりょう りかこ)の事件」の回が、放送自粛となってしまい、ネット上では、まとめサイトや、2ch を中心に賛否両論ワチャワチャと荒れる。といった出来事がありました。これはこれで仕方のない事だとは思いますが、個人的には、こーいった形での表現規制には反対の立場です。たしかに、今回のような猟奇的で残酷なシーンというのは、衝撃的で記憶に残りやすいです。ただ、だからといって、それが同じような犯罪に繋がるような誘発性を帯びてるのかというと、そんな証拠はどこにも無いと思うし、、逆にそーいったシーンを見る事で、普通の倫理観を持った人であれば、嫌悪感や恐怖感をいだき、「自分は絶対にこんな事をしない!」と、ある種の「牽制(けんせい)効果」もあると思います。なので、僕の個人的見解としては、こーいった表現規制には反対ですね。上述している「新編集版」が放送された後、すぐに「2期」も公開されました。(2014/10 ~ 2014/12)そしてさらに、翌年(2015年)の1月には、2期の続編となる「劇場版」が公開!!当然、サイコパス・ファンである僕は、どちらも見たわけですが・・まず、2期。1期で、狡噛が槙島を殺したのち、霜月(しもつき)監視官が新人として公安局刑事課に所属してから、1年半後が舞台となっています。2期の主役は、監視官として見違えるほど成長した「常守朱(つねもり あかね)」が主人公で、霜月(しもつき)監視官と、新たに2名の執行官を迎えた刑事課2係が、様々な事件を追っていくのが、ストーリーとなっているのですが、その中で、シビュラシステムが管理・運用する社会において、不可解でありえない出来事が多数起こってきます。シビュラシステムに認識されない新たな存在や、その存在の正体。そして、その存在を追っていく過程で明らかになっていく、シビュラシステムの盲点や矛盾点。これらが、2期の見所となるわけですが、個人的には、(1期と比較して)狡噛 慎也と槙島 聖護、この両者の必要性を強く感じた「感想」を抱きました。「狡噛と槙島。二人が居てこそのサイコパスだなーって。」「二人の関係性があってこそ・・ストーリーはより厚みをおび、填島の哲学的な考えがあってこそ、ストーリーはより深く中毒性を増していく。」