卑屈 意味 わかりやすく

「卑屈」の意味や使い方 「卑屈」 とは 「自分を卑しめて服従・妥協しようとするといういくじのない態度」 のことを意味する言葉です。 人生において苦しい家庭環境の中で育ってきた人で、このように 「卑屈」 になっている人が少なくありません。 2020.2.27Update : 2020.3.4 「あの人はいつも卑屈な態度をとる」とか「卑屈っぽいところが嫌い」などのように使われる「卑屈」という言葉。まずは、辞書で正しい意味を調べてみましょう。ひ‐くつ【卑屈】いじけて、必要以上に自分をいやしめること。また、そのさま。出典:デジタル大辞泉(小学館)日本においては、自分を下に置いて相手を立てることも礼儀のひとつとされていますが、それをやりすぎると「卑屈な人」と思われてしまいます。卑屈の類語には「自嘲」「自虐」「卑下」などがあり、対義語としてはは「傲慢」「横柄」「尊大」などが挙げられます。どれもあまり人からの評価は良くない言葉ばかりですね。何事もほどほどがいちばん……ということではないでしょうか。自分に対して劣等感をもっていたり、自分のことが好きになれないと、自分を必要以上に下に置く癖がついてしまいます。「どうせ自分なんか……」という言葉や態度がよく出る場合は要注意です。人と自分を比べて、相手を嫉妬する心からも、卑屈さは生まれてしまいます。本来「人は人、自分は自分」のはずですが、「あの人にはできるけど、自分にはできない」という気持ちが強すぎると「自分はでき損ないだ」などという、間違った方向に考えが向いてしまいます。承認欲求が強く、それを認めてもらえる環境が整っていない場合も、自分を卑下してしまうことがあります。「人から認めてもらえない自分はダメだ」と考えているケースと、あえて卑屈な態度をとることで「そんなことはないよ」と言ってもらいたい、いわゆる「かまってちゃん」なケースがあります。些細な言葉で傷つきやすい、繊細な心をもっている人も、少し間違うと卑屈になってしまいがちです。繊細であること自体は悪いことではありません。しかし、相手が言った言葉を、悪いように悪いようにと解釈してしまうのは、両者にとって不幸なことです。何かに一生懸命に打ち込んだけれど途中で挫折してしまった、やろうと思っていたことを成し遂げられなかったなど、失敗した経験をもっている人の中には、「何をやってもきっと自分にはできっこない」と思ってしまう人もいます。これは、もう一度チャレンジすればうまくいくかもしれないのに、憶病になってしまっている状態です。卑屈になってしまう原因のひとつが挫折体験だと上述しました。もし失敗した経験やトラウマがあって卑屈になっているのなら、小さなことでも成功体験を得て、積み上げることで解決できるでしょう。仕事でも恋愛でも趣味でも良いので、自分が夢中になれることを見つけて、最後まで諦めずに続けることが大切です。自分と人を比較して劣等感を覚えるのではなく、自分そのものを見つめて、自分の良いところを素直に認めるようにしましょう。自分で自分を褒めるなんて恥ずかしいと思うかもしれませんが、人の前で自慢する必要はないんです。「自分にはこういうことができる」ということがわかっているだけで、人に対しても余裕ができます。卑屈になっている人の多くは、世の中の物事について、穿った見方をしてしまう癖がついています。本当は他人が褒めてくれているのに、「お世辞に違いない」「下心があるんじゃないか」などと勘ぐってしまうのです。自分に卑屈さを感じたら、もっとフラットな視点で周りを眺めてみましょう。そして周りから褒められたら素直にそれを受け取りましょう。自分が卑屈なのではなく、卑屈な人が周りにいて、困ってしまう場合もあるでしょう。そんなときの対処法をご紹介します。卑屈な人は、本人が変わろうとしない限り、自然と変わることは期待できません。ネガティブな発言ばかりしたり、知らないうちに嫉妬されたりなど、一緒にいてもプラスにならないことも多いでしょう。そんな場合は最低限の付き合いだけに留めて、被害を被らないようにしましょう。卑屈な人の近くにいると、自分まで卑屈なことを言ってしまいそうになるかもしれません。だからこそ、逆に無理矢理にでも前向きな言葉を発して、ポジティブな対応をしましょう。相手が卑屈な自分を嫌っているなら、あなたに引き上げられることで少しは変わってくれるかもしれません。卑屈な行動をとっていても、本人が自覚していないこともあります。もしそれが大事な人ならば、「そういう言い方は卑屈っぽく見えて損すると思うよ」などと、やんわりと指摘してみましょう。周りからそんなふうに見られていると知れば、少しずつでも卑屈な言動を控えるようになってくれるかもしれません。「卑屈な」は英語で「servile」や「obsequious」と表現します。「彼は卑屈だ」なら「He is servile.」です。また、「self-deprecating(自分を卑下する=卑屈な)」といった表現もあります。卑屈な人でいることのデメリットはたくさんありますが、メリットはあまり思いつきません。周りにちやほやされたいがために卑屈な態度をとっていても、ただ迷惑がられるだけです。謙虚なのは美徳ですが、卑屈な人にはならないように気を付けてくださいね。 卑屈(ひくつ)とは。意味や解説、類語。[名・形動]いじけて、必要以上に自分をいやしめること。また、そのさま。「卑屈な笑い」「卑屈になる」[派生]ひくつさ[名] - goo国語辞書は30万2千件語以上を収録。政治・経済・医学・ITなど、最新用語の追加も定期的に行っています。 今回ご紹介する言葉は、熟語の「卑屈(ひくつ)」です。言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。このページの目次「卑」という漢字は、「ヒ」の他に「卑(いや)しめる」とも読み、「軽蔑する」という意味を持っています。「屈」は、「クツ」や「屈む(かがむ)」と読みます。「くじける」や「折れ曲がる」という意味があります。「屈伸」のように身体的に折れ曲がることから、「屈辱」のように精神的に折れることまで、意味は幅広いです。したがって、「卑屈」は、自分を軽蔑し、精神的に折れ曲がっている状態のことなのです。①のように、「卑屈な〜」と名詞を修飾する形は多く使われます。「卑屈な態度」や、「卑屈な笑い」という言い回しが一般的です。②は、会話の中で使うことが多い言い方です。主に、「自分を蔑むな」という励ましの意味を表します。③では、実際に卑屈ではないものの、「まるで自分を蔑むかのように」という様子を表現しています。卑屈には以下のような類義語があります。類義語の中で、卑屈には以下のような対義語があります。卑屈を英語に訳すと、次のような表現になります。 “put down” は、間に “myself” など「誰を」という目的語を加えて使います。文章では、 “He tends to put himself down when things don’t go the way he wants.