筋違い角 対策 居飛車

前回の先手編に引き続き、後手番居飛車での戦法選択と対策を紹介します。一応念のために言っておきますがあくまでも現時点での僕の考えであり、今後変わる可能性は大いにあります。というか絶対変わる。もしかしたら3日後くらいに変わってしまうかも(笑)「 筋違い角を打たれた局面から振り飛車に持っていく指し方を紹介していきます。記事は4パート+番外編の全5回を予定しています。ただし、注意書きがあります。この対策はソフト検討に頼った研究のうえ検討にかけた時間が短く、また、実戦でのトライ&エラーもおこなっていません。よって、そのことを念頭に、参考にするだけとか改良して使うとかの読み方をするのがおすすめです。筋違い角に対して無理やり振り飛車にする指し方は、実は従来からありました。それがこの△6二飛です。こうすれば確かに振り飛車にできるのですが、さすがに無理があるとされています(と思います)。この記事では、この従来の指し方よりも無理が少ない指し方を紹介します。それがこの△5四歩です。先手はどちらかの歩を取ってきますが、両方の場合で、後手は振り飛車にすることができます。その指し方が従来のものより無理が少ないのかどうかは、各自が判断してほしいと思います。まずは5四の歩を取ってきた場合から。4三と6三の歩を守る必要がありますが、自然な△5二金右では居飛車になってしまいます。よって、不自然なようでも金左とします。筋違い角戦法は、一歩取った後の角の使い方にいろいろなバリエーションがあるのですが、筆者が不勉強なため、先手側は一つの指し方に絞って検討しました。▲4五角と元の位置に戻って、角を左に引く指し方です。(5六や6七に引く)。不自然極まりない姿の後手陣でしたが、△5三金とすれば飛車を振れるようになります。どの筋に振ることもできますが、今回は四間飛車にしてみます。ここが分岐点です。▲4八銀で先手は居飛車だとわかりました。ここでは先手が向かい飛車にしてくる可能性もあるところでした。この相振り飛車は別のパートで紹介します。後手は飛車先の歩を伸ばしていきました。△4四歩のタイミングはいろいろありそうですが、先手の居飛車が確定した今が一つのタイミングのようです。この歩は筋違い角の働きを抑える大きな位でもありますね。お互いに玉を囲います。今回は、後手は玉の移動より盛り上がる手を優先しました。先手の位取りを嫌った意味だと思いますが、このあたりの指し手は前後しても大丈夫だと思います。後手玉が美濃囲いに入城しました。まだまだ駒組みが続きそうですが、ある意味一段落とも言えるでしょうか。このような感じで、△5四歩に先手が▲同角を選び、その後居飛車対振り飛車の対抗形になった場合は、後手は問題なく振り飛車にできます。ここからは一例です。後手は高美濃を、先手は矢倉を完成させました。いつでも△4六歩と突く手はあるのですが、本譜のそれを保留した進行は、4五の歩は位と見て盤上に残しておくということだと思います。むしろ、後手は6筋の歩をぶつけたいところかもしれません。先手は▲5六歩~▲5七銀としましたが、△6五歩の仕掛けが生じました。▲同歩は△同桂が両取りなので、先手はこの歩を取れません。これは後手が有望だと思います。ここまでで、今回の手順は終わりです。もちろん、先手はこうは指してこないだろうと思います。あくまでこの手順は一例だ、と。なので、こんな要領で指すのか、という感じで参考にしてくれればいいなと思います。変化の一例をある程度先のほうまで書きました。ので、ここで筆を置くことにします。この先の変化は作っていないので、書きようがないという事情もあります(笑)記事の手順では、相手の手が最善ではないところもあるかもしれません。もっと良い(手強い)手を見つけた人は、その手に対する指し方も研究してくれればと思います。次は先手が▲5四同角と取った後、振り飛車にしてきた場合を書く予定です。→書きました。

Copyright© comment サイト内を検索アクセスランキングアーカイブカテゴリーキーワードTwitterSponsored link ゼロから始める将棋研究所 , 今回の記事では、早石田との戦い方を解説していきます。居飛車で戦う手順を見ていくので、振り飛車の党の方は以下の記事を参考にしてみてください。Contents【図1-1 3手目▲7五歩の早石田】初手から、▲7六歩、△3四歩、▲7五歩と進むのが早石田の出だしです。ここから三間飛車に振っていくのが狙いですが、今回はこの戦法を対策していく手順を解説していきます。【図1-2 △4二玉と上がるのが定跡】早石田に対しては、【図1-3 いきなり角交換して△4五角!】相手が三間飛車に振ってきたら、【図a-1 ▲7六角が切り返し】あらかじめ△4二玉と上がらずに△4五角と打ち込むと、▲7六角が切り返しになります。△6七角成を受けつつ、次に▲4三角成を狙っています。もし図a-1から△4二玉などとして▲4三角成を受けると、▲3八銀で△2七角成も受けられてしまいます。 【図2-1 △2七角成で馬を作る】もし△6七角成と右側に馬を作ることができれば、△7八馬と飛車を取る手や、△8九馬と桂馬を取る手が残り居飛車側が指しやすい展開です。相手は▲6八金と受けてきたので△2七角成と馬を作ります。【図2-2 飛車取りと香取りがあるが…】相手はゆっくり指しているとどんどん不利になってしまうため、一気に仕掛けてきます。7筋を突き捨ててから▲5五角と打ち込むのが早石田の基本の攻め筋ですが、これにはどう対応しましょうか?【図2-3 飛車を取られるのは問題なし】【図2-4 飛車の打ち込む場所がない】図2-3から【図2-5 ▲7四飛が本筋の攻め】 【図2-6 △9二飛がよく指されている】▲7四飛に対しては、△9二飛と受けておく手がよく指されています。△7三歩と打つ手も有力ですが、ここでは歩を節約して受けています。【図2-7 次の▲3三角成を受ける】相手は▲3四飛と横歩を取ってきましたが、これは次に▲3三角成と桂馬を取る手があります。ここでは△3二金とガッチリ受けておきましょう。【図2-8 相手は△4五馬を受けてきた】今度は、こちらが次に△4五馬で飛車角両取りにする手があるため、相手は▲3六歩と受けてきました。図2-8の局面では、力戦模様で難しい展開ですが、まだまだ互角の戦いになります。【図3-1 石田流本組みの指し方】図1-2に戻り、別の指し手を紹介します。ここでは、▲6六歩として角交換を防いでくる手も良く指されています。ここからは相手は石田流本組みを狙っていくのが本筋になります。 今回は、筋違い角戦法に対する対策を解説していきます。ContentsKindle Unlimitedに登録すれば今なら30日間無料で棋書が読み放題!気になる棋書をチェック!   【図1-1 筋違い角の基本図】図1-1は、筋違い角戦法の基本図です。先手は3手目に角交換した後いきなり▲4五角と打ってきました。次に▲6三角成とされては後手が不利になってしまうので6三の地点を守りたいところなのですが、そこで▲3四角と歩を取るのが先手の狙いです。 【図2-1 △6二銀と上がるのがポイント】図1-1からは△6二銀として角成りを防いでいくのがポイントです。また▲3四角と歩を取られた後は、△3二金として▲4三角成の手を防いでおくのを忘れないようにしましょう。 【図2-2 まずは腰掛け銀に構える】 まずは【図2-3 4筋の位を取る】図2-2からは【図2-4 矢倉囲いに組んでここからの勝負】後手は矢倉囲いに組んでここからの将棋になります。後手は角を手持ちにしている分指しやすい展開でしょう。 【図3-1 無理やり四間飛車に組む】筋違い角に対して無理やり四間飛車に組んでいく手順を紹介していきます。本来は筋違い角に対して振り飛車で戦うのはあまりいい形ではありませんが、振り飛車党の方にとっては慣れない居飛車で対策するよりも指しやすいでしょう。【図3-2 △8二銀とする】図3-1から【図3-3 やはり4筋の位取り】図3-2からはやはり4筋の位を取って相手の角を狭くしておきます。筋違い角に対する4筋の位取りは好手になることが多いです。【図3-4 相手が居飛車なら美濃囲いに】図3-3から、相手がもし居飛車で駒組みをして来たら、8二の銀が悪形となってしまいます。そのため手損ですが△7一銀としてから美濃囲いに組み替えていきます。【図3-5 美濃囲いが完成】後手は美濃囲いを完成させ、スタンダードな四間飛車に近い駒組みになってきました。【図3-6 桂馬で4筋の位を守る】後手はさらに飛車を浮き飛車に構え、△3三桂と跳ねて4筋の位を桂馬で守る形にするのが指しやすいでしょう。ここからは石田流に組み替えるような手を狙っていきます。 【図4-1 相筋違い角で力戦模様に】図1-1からはこちらも筋違い角にする指し方があります。この形は力戦模様になっていくので、力戦が得意な方にはオススメの指し方です。なお図1-1からはまず△5二金右としておくのがポイントで、図4-1のあと▲4角成とされる手を防いでいます。 Kindle Unlimitedに登録すれば今なら30日間無料で棋書が読み放題!気になる棋書をチェック! 今回の記事では、早石田との戦い方を解説していきます。居飛車で戦う手順を見ていくので、振り飛車の党の方は以下の記事を参考にしてみてください。 3手目 7五歩の早石田 早石田の基本形 テーマ図 [wc_row] [wc_column size="two-third" position="first"] [/wc_column] [wc_column size=& 3手目に角交換して次に 4五角とする筋違い角戦法。後手で2手目 3四歩とする人は避けて通ることのできない戦法です。居飛車党なら 8四歩で避ける事が出来ますが、振り飛車党は常に誘導される可能性があるので対策必須でしょう。今回はそんな筋違い角戦